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助成基金概要

公益信託時実利彦記念脳研究助成基金

時実利彦博士(1909-1973)は東京大学脳研究施設の初代教授として、のちに全国各地で活躍された多くの脳生理学者を育てられました。また京都大学霊長類研究所をはじめ各大学の脳研究拠点設立への協力、科学研究費脳特定研究の企画発足、岩波新書「脳の話」をはじめとする多数の啓蒙書の執筆などで、わが国初期の脳研究の育成発展にご尽力されました。そのご遺志をつがれ、わが国の脳研究のさらなる発展を願われたご夫人の時実 伸様が1989年、公益信託時実利彦記念脳研究助成基金を設立され、主な事業として毎年1名の研究者に時実利彦記念賞を贈呈し、研究助成金を差し上げています。

記念賞に応募くださる方は、当該年度の応募要綱に従い申請用紙を用いてお申し込み下さい。

設定趣意書

私の夫、故時実利彦は、生前、東京大学医学部脳研究施設生理学部門の初代教授として、わが国の脳研究の育成発展に多くの努力を傾けておりました。その後わが国の経済の発展は目ざましいものがありますが、なお基礎医学者、とくに若手の方々には研究の推進にあたって種々の困難もあると伺っております。

私は夫の遺志をつぎ、ここの研究への助成金給付を目的とした公益信託を設定したいと考えております。これによって二十一世紀を目指すわが国の重要研究分野である脳研究の発展にいささかでもお役に立てば大変幸いと存じます。

平成元年12月1日

委託者 時実 伸(平成18年8月29日逝去)

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